当サイトは MW10 HiKARI のポータルサイトになるべく MW10 に特化したテーマの記事を日々配信しています。その主な目的は他の記事でお伝えしているように MW10 の実態を公平かつ率直にお伝えすることにより筆者と同じ夜盲症の方々に MW10 の存在や価値を伝え、より正しく MW10 を評価してもらうためです。このスタンスは今後も当面の間は変わりませんが、筆者の頭の中にはこのこととは別の大きな目標があります。それは MW10 のような身体機能をサポートする福祉分野のウェラブルデバイスがごく当たり前のように使われる雰囲気が広まり、社会からの認識を改善することです。
もし、この記事をご覧になっている方が夜でも普通に車を運転できるほどの晴眼者であれば街中で MW10 のような一風変わったメガネをかけて歩いている人を見た時にどう感じますでしょうか? 多くの方が 「ありゃ何だ ???」 と疑問符ばかりを頭に浮かべるでしょう。そう思うのは MW10 の存在を知る前の筆者も同じです。
一方、変わっていると言ってもお洒落だったりスポーツ用のサングラスをかけて歩いている人と街ですれ違っても何かを思うことは殆どありませんよね。筆者は MW10 についてもそういう見られ方をされることが MW10 の普及に良い形に作用するものと考えています。
見られ方は製品のデザインや外観で簡単に変えられますが、筆者が焦点を当てているのは使う人の立場です。見た目がどうなのかは大きな問題ではありません。周りからの視線といった気持ち的な部分で MW10 を使用する・しないを変えてしまうかもしれない現状は好ましくないということです。
筆者の場合は街中で MW10 をかけて歩いても周りの目線は気になりません。それは使い慣れたという部分もありますが、基本的にポジティブ思考の持ち主なので気にしても仕方がないと割り切れているからです。
しかし、世の中の人が筆者と同じかというとそうではありません。むしろ私と逆の方のほうが圧倒的に多いと見ています。そのため、冒頭で述べたような当たり前のように使わる社会だったり、そうなる時代が訪れると、夜盲症だったら MW10(別の製品でもいい)を今の私のような気持ちで心置きなく使用することができるでしょう。これは MW10 を購入するか否かを決断する一つの大きな判断基準にもなると考えています。
世の中の見方や社会の囲気しだいで MW10 が普及するか否かも大きく変わってくると筆者は見ており、少しでも早く良い方向だったり理想に近づけるために、筆者は意図的に視点を少しずつ変えながら MW10 の記事を配信しています。
MW10 は世界的に見てもまだ新しいジャンルの製品であり、実体験に基づくユーザーの声や情報、その量は極めて少ないのが今の状況です。情報が皆無に等しいから憶測が飛び交い容易に偏見を持たれる。誤解も生まれやすい。このような中で公平かつ率直で、しかも丁寧に MW10 の事柄をお話することは意義深いことだと筆者は考えており、これをモチベーションにして MW Portal での活動を進めています。
途中で内容を少しまとめますが、本稿を通じて筆者が最もお伝えしたいことは MW10 のような特殊な製品についてはユーザーの生の声を広く伝えるだけでなく、イメージ作りや世論の形成といったプロモーション活動も非常に重要だということです。
情報量が少ないと言っても全国各地で実施されている体験会やイベントで MW10 のことについて多くの有益な事が語られているかもしれません。単純に筆者が知らないだけ。この可能性も十分にありますが、筆者が調査したところ、そういう情報はネット上にはありません。狭いコミュニティ内でやり取りされているだけの場合が多く、スマホやタブレットの情報にアクセスするデバイス、SNS やネットテレビを始めとした新メディアが普及している昨今においては非効率的な情報の発信や共有だと言わざるを得ません。MW10 のことを知っているのならもっと前に出て欲しいのです。もちろん強制なんてしませんし、そもそも強制するべき事柄でもありません。自発的な行動が何よりも大切であり、長続きする秘訣です。筆者は現代のやり方に沿って情報を発信していくことが MW10 を世間に認知させる最も効率的な手法の一つだと信じているため、当サイトを設立し記事を配信しています。今後は動画のシリーズを制作したり、できればインタビュー動画なども作りたいですね。SNS での発信も始めたばかりです。
研究を進める、イベント出展する、販路を拡大する、こうした事も製品の販売においては欠かせない要素ですが、世論や社会の雰囲気を理想に導こうとする努力もユーザーのことを想えばとても重要です。
MW10 は 「夜盲症の人のための暗所視支援メガネ」 です。夜盲症の人のためというのは MW10 の場合、ただ単純に見え方が改善されることを指すのではなく、その効果がユーザーに与える感動やそれに伴う心情の変化を見つけ伝え広めることを指すと筆者は考えています。筆者は今述べたことをいつも念頭において普段のコンテンツ作りに勤しんでいます。視点を変えて表現することで MW10 の価値をあらゆる方向から見えるようにすることは福祉系ウェアラブルデバイスに対しいいイメージを形成できるだろうと考えています。これが一つのプロモーションのやり方ではないでしょうか。
まあ、有名人やお医者様など権威を持つ方が大手マスコミで情報を発信してくれると嬉しいのですが、MW10 に限っていえばたぶんそれは無いでしょう。だからこそ筆者は自身の取り組みが重要だと感じています。
本来であれば社会を巻き込むプロモーション活動というのは企業レベルで大規模に行うべきことじゃないかと思っています。筆者のようにザコの個人がいくら熱心に主張し取り組んだとしても信頼性や発信力、資金力など様々な問題で容易に限界に達してしまうわけです。
しかしながら、筆者が希望しているような企業に望んでいる取り組みは筆者の知る限り一切行われていないように見受けられ、こういった現状を鑑みて誰かが始めなければならないと感じております。筆者が MW10 を購入して実生活の中で使った時に抱いた使命感というのはこのことが根源となっています。
色々と憂いていますが、ウェアラブルデバイスはこの先も確実に発展していくジャンルの製品ですから、そのお溢れ的な意味合いで MW10 のようなごく一部の人にしかニーズのない製品であってもほっとけばそれなりに認知されていくでしょう。これは容易に想像つきますよね。
しかし、意図して普及のためのレールを敷いた時の実績と偶然普及したのとではその後にもたらされる効果や影響がだいぶ変わってきます。企業がいち早く筆者が述べたようなことに気づき、優先度を上げて取り組み、その結果として MW10 のような製品がいい感じで普及したとすれば、それは企業のノウハウだったり権威となり蓄積され、市場で優位に立てることや将来における企業の発展という有形・無形の利益として還元されていくはずです。
最後に、本稿で述べたことの大半は筆者の妄想、または戯言にしか過ぎないかもしれません。正直、この考えが正しいのか間違っているのかさえも分かりません。しかし筆者の中では結構納得していることなので試す価値はそれなりにあると判断したので本稿で発信してみることにしました。