12 月 21 日(土)、筆者は HOYA MW10 HiKARI の性能テストを兼ねて福岡で開催された「福岡モーターショー 2019」に行ってきました。会場で MW10 を使用していたところ思わぬ発見をしましたので、そこを中心に MW10 の体験レポートをお送りします。
福岡モーターショーが開催されたのは「マリンメッセ福岡」という大規模の展示会場です。会場内には、国内の自動車メーカーを中心に様々なブースが設営されており、照明設備も多いので筆者は MW10 を使わなくても会場内を(ゆっくりと)歩き回ったり展示車両や各メーカーのプレゼンを見ることは普通にできます。
しかしながら筆者にとって会場内は薄暗いシチュエーションです。特に中は来場者でごった返している状態で、人と肩がぶつかったり突撃しそうになることが多くて非常に苦労しました。
そこで MW10 を着用して再度会場内を巡りました。まず感じたのが会場内がグッと明るくなったと感じ、MW10 のパワーにより会場全体のコントラストが上がることから、床、人、展示物が格段に区別しやすくなりました。人の視認性が改善することは予想していなかったので筆者にとっては大きな驚きでした。その様子は次の MW10 写真をご覧になるとお分かりいただけるでしょう。
MW10 を使ったおかげで会場内が見やすくなったとは言っても、当然、問題が全て解決したわけではありません。
思い出してください。MW10 はカメラを使ったデバイスです。カメラの画素数はたったの HD サイズ。また頭を動かす際には必ずカメラ製品特有の「ブレ」も生じます。何も考えずにいつもの感覚で展示物を見て回っても解像度の低さとブレの影響により常時鮮明に見えることはなく、場合によっては MW10 を外して肉眼で見た方がしっかり捉えられることもありました。こうした見え方は MW10 の仕様を見れば容易に予測できることですので仕方ない話となります。単純に MW10 の性能不足だとは言えないということです。
今回の経験から、展示イベントで MW10 を使用すれば会場内が明るく見えるので会場の雰囲気や自分の周囲の様子を認識しやすくなり、また、特に福岡モーターショーよりも照明の少ない場面では展示物が見やすくなるので MW10 を使用するメリットは結構大きいと感じました。MW10 で展示物が見づらいなら外して肉眼で見ればいい、それだけの話です。